acochanchangのブログ

過去のどうしようもない自分を許す為に。

自分軸で生きる為に⑤〜最初の結婚

私は段々、元旦那に情が湧いて来ていた。


主人を好きになり、もう2年位。


随分、SEXもご無沙汰だ。


私は元旦那に身体を求められ、OKしてしまった。


これが、本当に大きな過ちだった。


私は、一度位なら

"あの日はどうかしてた"

と、交際を断れると思っていた。


けど甘かった。。。


ズルズルと関係を持ってしまい、どんどん情も湧いて行き、姉と暮らしていた私は、家に帰らない日も増え、帰り辛くなり、同棲することになった。


姉は怒っていた。


私は謝ったが、許してくれなかった。


私は心にしこりを残しつつも、同棲生活を始めた。


元旦那は、私を養うのが夢で、私は好きなことをして良いと言われた。


ラッキー! 


これで音楽に集中出来る♬と喜んだ。


しかし、それは気持ちばかりで、実際は、バツイチ子持ちのため養育費の支払いがあり、私を養う余裕などなかった。


私は働きたいと申し出た。


「自分が働きに行ってる間なら良いよ」

と言われた。


元旦那は、朝5時〜15時までの仕事だった為、私が出来る事務系の仕事だと、朝9時〜14時までで、お昼を抜くと、4時間分。


6万位にはなったと思うが、毎日、結構な量晩酌をするのと、これが食べたいと思い立ったら行かずにはおれない性格で、急に、○○食べに行こう!となり、外食代やタクシー代で生活費が足りなくなる。


毎月少しずつ消費者金融で借り、利息で少しずつ金額が増えて行った。


そのことを伝えても、

「まぁまぁ 今は楽しく飲んでるんだから」

と真剣に聞いてくれない。


仕事から帰って来るとすぐに飲み始めるので、素面の時は朝しかなかった。


休みの日は、私が起きるといつももう朝から飲み始めていた。


元旦那は、純粋で、単純で、明るく優しかったが、切れたら何をしでかすか分からない所があった。


最初の奥さんと別れた原因は、暴力だと言っていた。


学生の頃は、少年院にもお世話になったらしい。


今までの自分をひどく後悔しており、私と会った頃は好きな仕事で真面目に働いていて、養育費もきちんと払い、私は過去ではなく、今の元旦那を見てあげようと思った。


元旦那に対する気持ちは、完全に、情しか無かった。


その頃、私達は、元旦那の社宅に住んでおり、元旦那に、先輩の家に呼ばれたから一緒に行こうと誘われた。


私は嫌だと断った。


元旦那の仕事関係の人と、関わりたくなかった。


ましてや同じビルの中だから、下手に仲良くすると、何かあった時、大変だ。


けれど、元旦那は、いつもびっくりする位にしつこい。


私へのアプローチもそうだったし、食べ物食べたい時もそう。


私が何回断っても、ずっと言い続け、しまいには根負けしてOKしてしまう。


その時もそうで、仕方なく、先輩夫婦の部屋へ行った。


先輩夫婦は歓迎しおもてなしをしてくれ、今度、休日にどこそこへ行こうと言って来た。


仲良くなったし、珍しい所へ連れて行ってくれると言うので、温泉など一緒に行き、楽しんだ。


ある日、元旦那が仕事へ行った後、ピンポ〜ンと朝から誰かがチャイムを鳴らした。


こんな朝早くから誰だろうとドアを開けると、先輩の奥さんだった。


お金を貸してくれと言う。


少額だったので、貸した。


後日、言ってた期日にちゃんと返してくれ、ホッとした。


そしたらまたしばらくして、お金を借りに来た。


またちゃんと返してくれた。


暫くすると、また、朝にチャイムが。


またか。


と思いドアを開けると今度は、時になったら主人(元旦那の先輩)を起こしてくれと言う。


急用が出来たらしく、起こせなくなったからお願いと言われ、了承し、起こしに行った。


その日、元旦那はえらく怒って仕事から帰って来た。


私は、ベッドで横になっていた。


「何で先輩を起こしに行ったんだ!

何かあったらどうするんだ‼️

 男が一人で寝てる所へ行くなんてどういうつもりだ!」


とすごい剣幕で怒鳴られ、ベッドを蹴った足が私の目にかすり、"痛っ"と言ったが、髪を引っ張りベッドから引きずり下ろされ、そのまま髪をつかみ引きずり回された。


元はと言えば、元旦那が、先輩との付き合いは大事だから、一緒に来て欲しいと言うから渋々付き合ったのに。


何で私が怒鳴られ振り回されないといけない⁉️


全く分からなかった。


元旦那は、私と結婚したがってたが、私は絶対、嫌だった。


けれど、怒ったら何をするか分からない相手からどう逃れたら良いか分からなかった。


結婚はしたくないと何度も言ったが、その度に、

もうあんなことはしない」

とか、

絶対、幸せにする」

とか何とか言って、引き下がらなかった。


私は、別れを切り出すタイミングを見計らっていた。


元旦那は積極的に親にも連絡し、結婚の話はどんどん進んでいた。


私は、結婚することは親孝行だと思っていたので、結婚適齢期だし、親を安心させる為に、結婚したいと言ってくれる人と結婚しておいた方が良いのかなと言う考えがあり、本心では結婚したくないと思ってても、結婚した方が良いんだろうと思う気持ちで話に乗っかってた。


それと、結婚すれば、恋愛から逃れられると言う思いもあった。


主人に対する想いは変わらず、けど諦めなくてはと。


後は、経済的な面も。


一人暮らしをしたことの無い私は、一人でやりくりする自信はなかった。


全て、逃げから結婚に向かっていた。


けれど、やはり嫌だと思い、結婚式前日も、結婚したくないと告げた。


今更何を言ってるんだ」

と言われ、遠方から親戚も呼び、ここまで来て結婚式をぶち壊す勇気もなく、結局、結婚してしまった。


自分軸で生きる為に④〜音楽は裏切らない

浮気発覚後しばらく経ち、まだ泣き暮らし呆然としている私が主人に、


「どうして良いか分からない。」と


言った時、主人は、


「楽器を弾きなさい。

音楽は、裏切らないから。」


と言った。


私は独身の頃、5年程、音楽活動をしていた。


主人とは、音楽活動の中で出会った。


妊娠をきっかけに、音楽活動を辞め、それ以降、気持ちはまだあるものも、ほとんど楽器に触れない日々。


私はその時、とてもじゃないけどそんな気分ではなく、主人に対して、"自分がこんな目に遭わせたのに、良くそんなこと言えるね。結局、自分は何もせず、楽器弾けって何だよ。と思った。


私は何も出来ず、ただスピリチュアルに救いを求めるように情報を得ていた。


宇宙人バシャールが私達に伝えていることは、


"ワクワクすることをしなさい"


 "起こることは全て中立 その後の意味付けにより、ポジティブにもネガティヴにもなる"


"全てはエネルギー。

現実も、エネルギーの反映"


"過去も未来もない。

 常に今があるだけ"


と言ったようなもの。


私の価値観がひっくり返った。


ワクワクすることして良いの?


うちは実家が事業に失敗し、多額の借金があった為、私は自分が楽しむことに対して、常に罪悪感を抱えていた。


両親は、私達兄弟の為に、必死で働いて育ててくれた。


私は、楽しむ暇があるなら、お金を稼いで仕送りをせねば!


と言う気持ちがありながらも、実際には使ってしまい、何回か正社員時にボーナスをいくらか送った位で、大した親孝行出来ないままだった。


そんな気持ちのまま音楽活動も続けていて、罪悪感だけは大きくなっていた。


孫の存在は、実家の両親も大喜びで、ようやく親孝行出来たと、自分が親になり、初めて"親孝行せねば!"から逃れられた。


しかし、今度は、同居の義両親に対して、親孝行せねば!が出ていた。


私は本当にどうしようもなく面倒臭がりで、頼まれたら嫌と言えない他人軸全開で生きていた為、20代は、ちゃんと手入れもしないくせにエステに通い、エステシャンに言われるがままに契約更新を続け、常にローンを抱えていた。


もう少しで支払いが終わると言う頃、また新たな契約を進められる。


言われるがままにサインをし、そんなことを繰り返していて、自分でも嫌になっていた。


そんな頃、私に一目惚れして猛アプローチを掛けて来た男性がいた。


それが、最初の旦那さん。


私は、その頃、今の主人に恋をしていた。


けれど、長年付き合っている彼女がいた。


もう33歳だったので、結婚するのだろうと思い、諦めるしかないと思っていた。


そんな時、主人の友達(最初の旦那さん)が私にアプローチを掛けて来た。


私は全く好みではないので、断り続けていたが、あまりに毎日のように連絡をよこすので、連絡がない日は、どうしたのかなと気になるようになっていた。


決して恋心ではなかったのだけれど、相手もズル賢いのか意図せずなのか分からないが、私が主人に憧れてるのを知っていて、


"今からひろや達と飲むからおいでよ"


と誘って来た。


行くと、周り(主に主人の彼女)が、私と、最初の旦那さんをカップルに仕立てた。


私は、すごい嫌だったし、否定したけど、主人と一緒に飲めるのは嬉しかった。


当時の私と主人の関係は、ミュージシャンとファン。


ライブの打ち上げでたくさんの人のいる中で一緒に飲むことはあっても、プライベートで飲んだのはその時が初めてで、元旦那さんのお陰だった。


その手口だと私が来ると分かったのか、元旦那は、ちょくちょく同じ文句で私を誘う。

   

私は、諦めなくてはと思いつつも、憧れの主人と飲めるのが嬉しくて、ついつい行ってしまう。

   

行くと、私と元旦那はカップル扱いされる。

   

私は段々、否定するのも面倒臭くなる。


と言うのが何度か繰り返された。



自分軸で生きる為に③〜救い

結局、ボーリング大会も行き、楽しんで来たようだ。


私は、海外旅行に行きたい。

ディズニーランドに行きたい。

イルミネーションを観に行きたい。

50万円欲しい。


と、要望を言ったが、何一つ叶えられなかった。


口では、

「愛してる。あこだけだよ。」

と言っても、私の気が晴れるようなことは何もしてくれない。


私はもう、離婚したいと思うようになっていた。


けれど、私には経済力がない。


子供達は小学校低学年。


仕事はしてたけど、ずっとパート。


一人で子供2人養える気が全くせず、どうにも出来ず、相変わらず塞ぎ込んでいた。


浮気発覚後に約束した、"朝帰りしない"と言う約束も、あっと言う間に破られた。


罰金制にしたけど、それも払ってくれず。


私は、妊娠中、江原啓之さんが深夜、TVで一般の方のリーディングをすると言う番組を観て以来、スピリチュアルなことに興味を持っていた。


その後、図書館から本を借り、自分なりに何年も探求をしていたが、前年から息子のアトピー性皮膚炎が酷くなり、アトピーの情報を得るのに必至だったため、少しスピリチュアルからは遠ざかっていた。


主人の浮気に関して、私は時期的なことも許せなかった。


息子が毎日、アトピーで苦しんでいる。


私はパートしながら、アトピー情報を集め、あれが良いこれが良いなど、肌に付けるものや、食事療法をあれこれ試している時期だった。


こんな大変な時期に、逮捕されたり浮気したり、しょっ中酔っ払って何してんの⁉️


ある時、息子の担任の先生に呼び出された。


「息子さんの筆跡がおかしいですよ」


「私は、アトピーの影響かも知れません」と答えた。


先生は、はっきりと、


「違います。今までこんなことはありませんでした。何かご家庭でありませんでしたか?」


私はハッとして、


「ありました。

教えて下さり、ありがとうございます。気を付けます。」


と言い、帰った。


ようやく、アトピーも落ち着きつつあるのに、これ以上、息子に心配掛けてはいけない。


"せめて息子の前だけは、塞ぎ込まないようにしよう"と誓った。


この件が起きるちょっと前に、勤めていたお店が閉店し、次の職場は定食屋のランチの時間のみで、時間が取れるようになったので、私はスピリチュアルな情報を、スマホで得だした。


私は、あるブログに出会い、その中で、バシャールの教えを実践し、人生が上手く行った!と言う内容のブログを見、バシャールの動画等を観るようになった。


それまでは、輪廻転生とか、胎内記憶とか、地球におけるスピリチュアルしか知らなかったので、エササニ星のバシャールの話は、とても新鮮。


私は、宇宙の情報を得るのが楽しくて、少しずつ前向きな気持ちになって行った。


主人は相変わらずの飲みっぷりだし、朝帰りもする。


人の話も聞かない。


私にとって、人生で一番大変なこの出来事も、1か月も過ぎれば、"許してくれて嬉しい"と喜んでいた。


私にとっては、許す許さないじゃなく、今後の対応が大事だよとは言ってたのだが、頭に入ってないようだ。


仕事帰りは酔っていて、休みの日は二日酔いでひたすら寝てる。


なかなかゆっくり話す機会もない。


私はメールで、"浮気はもう終わったことだし仕方ないにしても、その後の対応に納得行かない。同じ過ちを繰り返す人は好きじゃないし、このまま私の話を聞かないなら、もう置いていくよ"と珍しく私にしては強気なメールを送った。


特に反応はなかった記憶がある。


私はないがしろにされてる感たっぷりで、でも、義両親との生活もあり、どうして良いか分からず、また死にたい死にたいとなる。


気が付けば、自分のお腹を包丁でぶっ刺す所をイメージしている。


とにかく自分が嫌だった。


何も出来ない自分が。


行動を起こせない自分が。


気持ちが落ち着くと、もう主人はいい。


次に付き合う人は、草食系の、柔らかい感じの人が良いな〜。


なんとなく、私は日本人は合わない気がするから、外国の人が良いな〜と夢想した。

自分軸で生きる為に②〜その日は、付き合い記念日だった。

あれから、半年程経った頃だろうか。


その日は、付き合い記念日だった。


酔っ払い、朝方帰宅した主人に身体を求められ応じた直後、主人が、別の女性の名を呼んだ。


私は、前のあのメールの女性の名をすっかり忘れていたが、きっと同じ女性に違いないと思い、コトを終えて主人が寝たのを良いことに、あれ以来初めて主人のスマホを手に取り、調べてみた。


やはり同じ人のようだ。


私は泣きながら、主人を起こし、問い詰めた。


主人はあっさりと認めた。


私は、大バカだと思った。


何故、あの時、信じたのだろう。


普通に考えれば、完全に黒なのに。


何も知らずに、主人を信じてた自分を許せなかった。


そして、何も知らずに主人を信じてた私を裏切ってた主人も許せなかった。


主人はすぐに寝た。


私は、ただ悲しかった。 


しばらくして主人は目を覚まし、


「ご飯食べに行こう」


と言った。


私は神経を疑った。


こんな時に何を言ってるのだろうこの人は。


しつこく言われ、結局、ご飯を食べに行った。


主人は謝ったが、軽い感じだった。


男の浮気なんで、何てことはないと思っているようだ。


私は、普段、怒ったりしないので、笑って許してくれると思ってたらしい。


はぁ?と言う感じ。


最初は怒りよりも、ただただ悲しみと、訳分かんなさに包まれていた。


騙されてた自分が恥ずかしい。


いつから私は騙されていたのだろう?


前回の、メール事件のちょっと前、主人は、深夜、タクシーの運転手と喧嘩になり、手を出される寸前、反射的に相手を押し倒したら怪我をしたらしく、傷害罪で逮捕されていた。


本来なら正当防衛なのだが、相手の運転手は大袈裟にやってないことも言ってたらしく、出て来るまで何日か掛かった。


何日だったかももう覚えてない。

多分、5日位だったように思う。


私は、1日も早く出て来たいだろうと思い、刑事事件に強い弁護士を調べ、都心に出向き、途中、トイレでフラつきながらも、弁護士に相談し、義母にお金を工面してもらい、弁護士料やら示談金やら何やら結構な額を面倒見てもらった。


面会に行ったらその弁護士を雇ったことを喜んでくれると思いきや、自分で国選弁護士雇えるから、余計なお金使わないでと怒られた。


けれども、もう払ったものは仕方ない。

何日か後、裁判所にもお金を支払い、迎えに行き、感動の再会を期待してたら、全く普通通りで、この人、全然、へこたれないんだわと思った。


酔って喧嘩したことを反省すると言うよりは、正当防衛なのに逮捕されたことに対しての怒りの方が大きいようだ。


主人は、その事件により、むしゃくしゃし、納得いかず頭がおかしくなって、浮気してしまったと言っていた。


確かに、頭がおかしくなるのは分かる。


けれど、どうしてお酒の飲み方を変えるなり、そうなった原因を改善しようとしないのかが私には理解出来ない。


酔っ払って財布を落としたり盗まれたりもしょっ中で、私が探し回ることもあり、お酒の件は再三言っていた。


けれど、本人は、お酒飲めないなら死んだ方が良いと言う感じ。


もしかしたら、アル中⁉️とその時は本気で思ってたが、あれから8年経った今も元気に飲んでいる。


何日か泣き暮らしたら、その後、怒りが出て来た。


人生で初めての大きな怒り。


主人は、あの後、泣いて謝ってもいたが、私は収まらず、殴る蹴るをしながら、罵倒した。


一貫して、

「自分が悪い。あこは何も悪くない。」

と、ひたすら謝っていた。


私は、毎日やる気もなく、ただただ死にたいと思う日々。


離婚とか考えることもなく、悲しく気が付けば涙が溢れ、寝込むしかなかった。


私は、言葉だけでなく、態度で示して欲しかった。


お酒をやめると嘘でも良いから言って欲しかった。


でも、絶対、そんなことは言わない。


まだ私は全然気持ち回復してないのに、1週間か2週間か経った頃、行きつけの飲み屋のボーリング大会に行きたいと言い出した。


そのボーリング大会には、例の彼女も来ると言う。


また、はぁ⁉️だ。


あまりにも感覚が違い過ぎる。


わざわざその彼女も来るとか言う?


普段から、逐一あった出来事を報告する人だったので、それもあって信頼していた。


けど、ここでそれ言う?


意味が分からない。


             続く。

自分軸で生きる為に①〜声の導き

"見て"

私の頭のすぐそこで、女性の声がした。部屋には誰もいない。


私は、その声の主がどんな存在かなどと思う間も無く、目の前で充電されてある主人の携帯電話を手に取り、導かれるようにメールを開いた。


"君の〇〇舐めたい"

"愛している"


他にも何か書かれていたように思うが、この2文が目に飛び込み、思考停止ーーーー。


送り先の人からのメールには、

"さっき会ったばかりなのに、

また会いたい。電話したいけど、

夜中だから迷惑掛けると悪いので、我慢する

と言った内容が書かれていた。


私は、その女性の名を記憶し、

あれこれ思う間もなく浴室の扉を開け、入浴中の主人に

「〇〇って誰?」

と聞いた。


主人は、

「友達だよ」

と言うので、

「友達に、"〇〇舐めたい"とか言うの?」

と聞くと、

「ホステスやってた娘で、酔うとノリでそういう会話して遊ぶんだよ」 と言う。

私は、

「本当に⁉️」

と言い、腑に落ちないながらも、主人を信じた。


これまで、主人が浮気するなど、考えたこともなかった。

主人は私に、常に愛情表現をしてくれていた。

それは本心からだと言うことは分かっていたので、浮気を疑ったことは付き合い始めて約10年、一度もない。


その上、ある経験からしても。


ーー私と主人は、再婚同士。

私の元夫は、主人の友達で、主人と、当時主人が付き合っていた彼女と、グループでたまに飲む関係だった。


その日は、主人の彼女の引越し祝いで、私達夫婦も呼ばれ、何名かで飲んでいた。


そこに、彼女の友達の、スレンダー美女も来、その女性は、主人の元嫁だった。


主人の元嫁は博識で、脳や、心の話、芸術の話などを活き活きと話してくれた。


当時、人気のあった女優、江角マキコさんと、山口智子さんを足して2で割った感じで、知的さに加え、優しさ繊細さも窺い知れた。


主人は私より9つ上で、主人の元嫁も元カノも主人と同級生。

私から見ると、元嫁さんは、"憧れのお姉様"


酔いも深まり、お酒が足りなくなったので、買い足しに行こうとなり、元嫁さんが、何故か私を名指し、

「あこちゃん、一緒に買いに行う」

と言うので、

「何故、初対面の私⁉️」

と思いながらも、憧れのお姉様と一緒でドキドキしながらコンビニへ出掛けた。


夜道を歩きながら、元嫁さんは、主人と別れた原因を話出した。


私は、"あぁ,だから私を名指ししたんだ。元夫が、友人である今の彼女と仲良くしてるのを見て、第三者に話を聞いて欲しいんだな"と思い、密かに主人に恋をしていた私は、

"こんな話を私が聞いて良いんだろうか"と思いつつも、黙って聞いていた。


元嫁さんは、

「ひろやはただの浮気だって言ってたんだけどね。私はもう一緒にいるのは無理だった。」

と言い、少し後悔してるのか、未練があるように見えた。


買い出しを終え、また飲み始めると、元嫁さんが、暴言を吐き出した。

とても知的で活き活きと話す彼女が、感情剥き出しにし、泣き喚き出した。


幼い頃、実父に、性的虐待を受けたと言う。


私は、呆然とその様子を見ていた。


ついさっき、父は映画館を経営しており、幼い頃からたくさん映画を観れて、良い環境で育てて貰ったと嬉しそうに話すのを聞いた所だった。


きっと最愛の父なんだろう。


心が引き裂かれるのは当然だ。


泣き喚く彼女の気持ちを落ち着かせようと、私の元夫が、彼女の手を背後から抑えた途端、袖が捲れ、リストカットした傷跡がいくつも見えた。


主人は知っていたようだ。


私は、悲しくなった。

こんなに美しく聡明な彼女が、何故、こんな目に合わないといけないのだろう。


自分の元嫁が、自分と別れた後もまだ、幸せではない。

その様子を主人が見て、苦しくない訳はない。


元嫁さんは、主人の浮気発覚後、腹いせに浮気をし、その後離婚。その浮気相手と付き合ったが別れ、当時、現在進行中の彼もいたが、いずれも浮気に悩まされていると言う。

今の彼とも別れる目前だそうだ。


私は不思議でならなかった。


何故、彼女はこんなにも魅力的なのに、幸せでないのだろう。。。



この経験に加え、もう一つ。



主人と結婚し、初めて主人方の親戚に会った時、主人の叔母が、"ひろや、浮気は絶対駄目だよ"と言ったのに対し、主人は、"分かってるよ。前の結婚はそれで駄目になってるから。"と答えていた。


これらのことから、私は、主人が浮気するなど、露とも思わなかった。


              続く