自分軸で生きる為に④〜音楽は裏切らない
浮気発覚後しばらく経ち、まだ泣き暮らし呆然としている私が主人に、
「どうして良いか分からない。」と
言った時、主人は、
「楽器を弾きなさい。
音楽は、裏切らないから。」
と言った。
私は独身の頃、5年程、音楽活動をしていた。
主人とは、音楽活動の中で出会った。
妊娠をきっかけに、音楽活動を辞め、それ以降、気持ちはまだあるものも、ほとんど楽器に触れない日々。
私はその時、とてもじゃないけどそんな気分ではなく、主人に対して、"自分がこんな目に遭わせたのに、良くそんなこと言えるね。結局、自分は何もせず、楽器弾けって何だよ。" と思った。
私は何も出来ず、ただスピリチュアルに救いを求めるように情報を得ていた。
宇宙人バシャールが私達に伝えていることは、
"ワクワクすることをしなさい"
"起こることは全て中立 その後の意味付けにより、ポジティブにもネガティヴにもなる"
"全てはエネルギー。
現実も、エネルギーの反映"
"過去も未来もない。
常に今があるだけ"
と言ったようなもの。
私の価値観がひっくり返った。
ワクワクすることして良いの?
うちは実家が事業に失敗し、多額の借金があった為、私は自分が楽しむことに対して、常に罪悪感を抱えていた。
両親は、私達兄弟の為に、必死で働いて育ててくれた。
私は、楽しむ暇があるなら、お金を稼いで仕送りをせねば!
と言う気持ちがありながらも、実際には使ってしまい、何回か正社員時にボーナスをいくらか送った位で、大した親孝行出来ないままだった。
そんな気持ちのまま音楽活動も続けていて、罪悪感だけは大きくなっていた。
孫の存在は、実家の両親も大喜びで、ようやく親孝行出来たと、自分が親になり、初めて"親孝行せねば!"から逃れられた。
しかし、今度は、同居の義両親に対して、親孝行せねば!が出ていた。
私は本当にどうしようもなく面倒臭がりで、頼まれたら嫌と言えない他人軸全開で生きていた為、20代は、ちゃんと手入れもしないくせにエステに通い、エステシャンに言われるがままに契約更新を続け、常にローンを抱えていた。
もう少しで支払いが終わると言う頃、また新たな契約を進められる。
言われるがままにサインをし、そんなことを繰り返していて、自分でも嫌になっていた。
そんな頃、私に一目惚れして猛アプローチを掛けて来た男性がいた。
それが、最初の旦那さん。
私は、その頃、今の主人に恋をしていた。
けれど、長年付き合っている彼女がいた。
もう33歳だったので、結婚するのだろうと思い、諦めるしかないと思っていた。
そんな時、主人の友達(最初の旦那さん)が私にアプローチを掛けて来た。
私は全く好みではないので、断り続けていたが、あまりに毎日のように連絡をよこすので、連絡がない日は、どうしたのかな❓と気になるようになっていた。
決して恋心ではなかったのだけれど、相手もズル賢いのか意図せずなのか分からないが、私が主人に憧れてるのを知っていて、
"今からひろや達と飲むからおいでよ"
と誘って来た。
行くと、周り(主に主人の彼女)が、私と、最初の旦那さんをカップルに仕立てた。
私は、すごい嫌だったし、否定したけど、主人と一緒に飲めるのは嬉しかった。
当時の私と主人の関係は、ミュージシャンとファン。
ライブの打ち上げでたくさんの人のいる中で一緒に飲むことはあっても、プライベートで飲んだのはその時が初めてで、元旦那さんのお陰だった。
その手口だと私が来ると分かったのか、元旦那は、ちょくちょく同じ文句で私を誘う。
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私は、諦めなくてはと思いつつも、憧れの主人と飲めるのが嬉しくて、ついつい行ってしまう。
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行くと、私と元旦那はカップル扱いされる。
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私は段々、否定するのも面倒臭くなる。
と言うのが何度か繰り返された。