acochanchangのブログ

過去のどうしようもない自分を許す為に。

自分軸で生きる為に①〜声の導き

"見て"

私の頭のすぐそこで、女性の声がした。部屋には誰もいない。


私は、その声の主がどんな存在かなどと思う間も無く、目の前で充電されてある主人の携帯電話を手に取り、導かれるようにメールを開いた。


"君の〇〇舐めたい"

"愛している"


他にも何か書かれていたように思うが、この2文が目に飛び込み、思考停止ーーーー。


送り先の人からのメールには、

"さっき会ったばかりなのに、

また会いたい。電話したいけど、

夜中だから迷惑掛けると悪いので、我慢する

と言った内容が書かれていた。


私は、その女性の名を記憶し、

あれこれ思う間もなく浴室の扉を開け、入浴中の主人に

「〇〇って誰?」

と聞いた。


主人は、

「友達だよ」

と言うので、

「友達に、"〇〇舐めたい"とか言うの?」

と聞くと、

「ホステスやってた娘で、酔うとノリでそういう会話して遊ぶんだよ」 と言う。

私は、

「本当に⁉️」

と言い、腑に落ちないながらも、主人を信じた。


これまで、主人が浮気するなど、考えたこともなかった。

主人は私に、常に愛情表現をしてくれていた。

それは本心からだと言うことは分かっていたので、浮気を疑ったことは付き合い始めて約10年、一度もない。


その上、ある経験からしても。


ーー私と主人は、再婚同士。

私の元夫は、主人の友達で、主人と、当時主人が付き合っていた彼女と、グループでたまに飲む関係だった。


その日は、主人の彼女の引越し祝いで、私達夫婦も呼ばれ、何名かで飲んでいた。


そこに、彼女の友達の、スレンダー美女も来、その女性は、主人の元嫁だった。


主人の元嫁は博識で、脳や、心の話、芸術の話などを活き活きと話してくれた。


当時、人気のあった女優、江角マキコさんと、山口智子さんを足して2で割った感じで、知的さに加え、優しさ繊細さも窺い知れた。


主人は私より9つ上で、主人の元嫁も元カノも主人と同級生。

私から見ると、元嫁さんは、"憧れのお姉様"


酔いも深まり、お酒が足りなくなったので、買い足しに行こうとなり、元嫁さんが、何故か私を名指し、

「あこちゃん、一緒に買いに行う」

と言うので、

「何故、初対面の私⁉️」

と思いながらも、憧れのお姉様と一緒でドキドキしながらコンビニへ出掛けた。


夜道を歩きながら、元嫁さんは、主人と別れた原因を話出した。


私は、"あぁ,だから私を名指ししたんだ。元夫が、友人である今の彼女と仲良くしてるのを見て、第三者に話を聞いて欲しいんだな"と思い、密かに主人に恋をしていた私は、

"こんな話を私が聞いて良いんだろうか"と思いつつも、黙って聞いていた。


元嫁さんは、

「ひろやはただの浮気だって言ってたんだけどね。私はもう一緒にいるのは無理だった。」

と言い、少し後悔してるのか、未練があるように見えた。


買い出しを終え、また飲み始めると、元嫁さんが、暴言を吐き出した。

とても知的で活き活きと話す彼女が、感情剥き出しにし、泣き喚き出した。


幼い頃、実父に、性的虐待を受けたと言う。


私は、呆然とその様子を見ていた。


ついさっき、父は映画館を経営しており、幼い頃からたくさん映画を観れて、良い環境で育てて貰ったと嬉しそうに話すのを聞いた所だった。


きっと最愛の父なんだろう。


心が引き裂かれるのは当然だ。


泣き喚く彼女の気持ちを落ち着かせようと、私の元夫が、彼女の手を背後から抑えた途端、袖が捲れ、リストカットした傷跡がいくつも見えた。


主人は知っていたようだ。


私は、悲しくなった。

こんなに美しく聡明な彼女が、何故、こんな目に合わないといけないのだろう。


自分の元嫁が、自分と別れた後もまだ、幸せではない。

その様子を主人が見て、苦しくない訳はない。


元嫁さんは、主人の浮気発覚後、腹いせに浮気をし、その後離婚。その浮気相手と付き合ったが別れ、当時、現在進行中の彼もいたが、いずれも浮気に悩まされていると言う。

今の彼とも別れる目前だそうだ。


私は不思議でならなかった。


何故、彼女はこんなにも魅力的なのに、幸せでないのだろう。。。



この経験に加え、もう一つ。



主人と結婚し、初めて主人方の親戚に会った時、主人の叔母が、"ひろや、浮気は絶対駄目だよ"と言ったのに対し、主人は、"分かってるよ。前の結婚はそれで駄目になってるから。"と答えていた。


これらのことから、私は、主人が浮気するなど、露とも思わなかった。


              続く